別人?!

少し前の出来事ですが、とてもびっくりしたのでお知らせします・・・


多摩大学からインターンを受け入れることになり、日程は7日間。
一応、大学側がこちらの希望に合う学生を送ってくるので
こちらでも面接はしますが、まぁインターンだし、ほとんど無条件に受け入れます。


インターン2人目の女の子。
初めて会社に来た日、その場でうちのスタッフ全員が首をかしげたくらい、
ぼーっとして返事も消え入るような「・・・はい・・・」だしにこりともしない。
やる気ゼロ?・・・。う〜ん・・・。
電話にも出せないし、PCもそんなに得意でもなさそうだし、正直困った。
無償でもいいし、無償の契約企業が多いようでしたが、
うちは一応、通勤手当として一日¥1,000は払うので
それで教える時間も取られ、何も覚える気がないんではこの繁忙期にちょっとねぇ。
社会貢献が出来ればと思って受け入れているので、
意味がないなら次回は辞退しようと思いました。


ところが・・・5日目くらいから少し様子が変わった気がしました。
で、ちょっと褒めてみた。「声が大きくなったね。」
出来た事を「出来たね!」指示したことを理解すると「そうそう!その通り。」


6日目の朝。彼女の顔に笑顔が見られるようになり
声も、話し方も目に見えてよくなった。
なので、もっと褒めてみた。
「すごくいいよ!自分で違いがわかるでしょ?」


そして迎えた7日目、彼女の最終日。


初めて彼女の本当の姿が見えてきた気がしました。
朝からものすごく動きがよく、私のカップが空になると
「お茶入れますか?」
「え?・・あ!お願い。」それも2度3度。


途中、皆が忙しくて指示が出来ないと
「これ、期限切れのパンフレット捨てますか?」
いつの間に、そんな仕事見てたんだろう?
その後も笑いが出るくらい「これ、やりますか?」進んで申し出る。すごい☆


最後はゼリー食べながら1時間くらい話しをしました。
「私、すっごい緊張すると話せなくなるんです。」
「そうだったんだぁ。やる気ないのかと思った。」
「違いますよ!これでもマックで2年間バイトしてるんですよ。」
「ほんとに全く別人だもんね(笑)もったないね〜。そんなにいい子で笑顔もいいし。」
「どうしたら緊張しなくなりますか?」
「私も子供の時ほんとに人見知りでね・・。」
な〜んて話をしていたらあっという間に時間が経ち、
最後はきちんと挨拶をして、その上、後日お礼状が届きました。


お礼状を出すような、きちんとしている子だったんだ。
ちゃ〜んとコミュニケーションを取らないと人ってわからないんだよね、
ということと、それからやっぱり褒めたら育つってことをよくよく実感しました。
短期のインターンだし、厳しく教える必要もないから
軽い気持ちだった、ということもあるけど
最初からダメだと思っちゃいけないんだな〜と。
最初は小さいことでも、褒めるところを見つけて褒める。
褒めることを大切に思っている私ですが、
自分で思う、その3倍くらい褒めてちょうどかもしれない。
まずは褒め続け、成長してからここは違うよ、って教えてもいいんじゃないかなと。
いろいろやってみて、教える方も成長するんだよね。


時間がかかるように見えて、実はその方が伸びしろが大きいのかもしれないなぁと
とても勉強になったインターン受け入れでした。