セレブな気分

成田空港に行く際には、自宅から近い京成上野駅まで往復タクシーを利用します。
添乗時はスーツケースと別に、書類やガイドブックの何冊も詰まったキャリーを
持って行くので荷物が結構多いのです。
旅慣れると荷物は少ないと言いますが、添乗員の場合は
慣れてくると荷物が多くなりますね。
お客様の為に使うかもしれないっていうものに、次はこれもあったほうがいい、
とどんどん気づいてしまうのです。


そんなわけでタクシーのドライバーさんには、
荷物をトランクに積んでもらう、という作業が発生します。
たいがいは停めた時点で後ろのトランクを開け、運転席から出て来てくれます。


スーツケースをトランクに積んでもらった際は、
海外の感覚で荷物1個に付き¥100、キャリーも積んでもらった際は
2個で¥200をチップとして上乗せします。
支払いの際に、¥800だったら¥1,000で「お釣りいいです。」
¥890だったら¥100足して、「荷物の分です。」といって渡します。
だって規定料金で、普段の仕事以外の重いスーツケースまで運ばされ
ぎっくり腰にでもなったら割に合わないですものね。

「いいんですか?」「あ、すみません!」「ありがとうございます。」など
反応はさまざまですが、大体のドライバーさんが
荷物を車道から歩道に上げてくれます。
先日はマンションの入り口まで運んでくれました。
出発なら「いってらっしゃいませ。」と言ってくれる人もいます。
まるで専属ドライバーのようで、私もちょっとセレブに気分をよくするわけです。


海外はサービスは有料という考えが基本ですが、
日本はまだまだサービスが当たり前の感覚があって、やってもらって当たり前、
それってちょっとさびしいですよね。
日本人にももうちょっと国際感覚を身に付けた人がたくさん出てくると、
お互いに幸せだなぁと思います。