緊急事態

昨日まで韓国ソウルの添乗でした。
帰りの空港で、緊急事態が発生。
お客様の一人が体調不良で、救急車を呼ぶ事態となりました。
すごいと思ったのが、乗るはずだった大韓航空のスタッフ。
さっきまでは帰国するつもりだったので、席だけは変更したいと、
一旦ビジネスクラスのチケットを購入していました。
車いすをお願いすると、同行のうち数人も
ビジネスクラスラウンジに案内してくれて、お礼を言って別れたところです。


保険会社でも救急車を呼んでくれるので連絡し、証券番号を伝えたのに、
お客様の名前は、生年月日は、など全て確認が必要というので
「救急車を呼ぶほどなのに、もしものことがあったらどうするんですか?」
と言っても、全然だめ。
電話を切って、ビジネスラウンジのスタッフに依頼しました。
先程購入したビジネスのチケットもキャンセルしたい旨を伝えると、
連絡して欲しいとは言っていないのですが、
先程世話をしてくれた二人のスタッフが車いすをもって飛んできました。
30分前に購入したビジネスクラスはなかったことにしてくれ、
エコノミーの払戻しは出来ないけれど、と
キャンセルのチケットも確認したり、手早い事。
呼んでからどのくらい経ったでしょうか?
時計も見ていませんでしたが、15分くらいだったのかな。
私が同行して残るかどうか、航空券のキャンセルは?とか、
バタバタと手続きをしている間に救急車が到着。


他の同行者にも残って下さいと言われ、私はもう一人の身内の方と
残ることになりました。
翌日、大事な案件がありましたが、この苦しみ方は命に関わるかもしれない、
仕事を一つ逃したとしても、帰国してしまうことなどできません。
英語の通じる大きな病院をお願いすると、近くにいい大学病院があるとのこと、
約20分かけて、救急病院に到着です。
韓国の病院は、日本よりラフですね。
日本だとあまりうろうろできませんし、治療中は呼ばれなければ入れませんよね?
通訳代わりの私が必要だったこともありますが、
どこでも自由に歩き回れ、その上治療しているすぐ横で携帯電話を使用し、
日本とは雰囲気が違います。


約2時間半で治療、検査が完了し、時計を見ると夕方6時前。
20時15分発の最終便に間に合う!
痛みも落ち着いたお客様に確認すると、やはり日本に帰りたいとのこと。
名刺をもらっておいた先程の大韓航空スタッフに連絡し、
混んでる席をすぐ押さえてもらいました。

またまたびっくりが、空港に着くとちゃんと出迎えてくれ、すぐに
発券カウンター、チェックインカウンターへと続けて案内してくれて、
席も前方で押さえてあり、手続きが全て完了。
本当に、手際のよさにびっくりしました。
大韓航空、久し振りに乗りましたが、感謝です。
ありがとうございました。