尊敬する社長

先日、以前の会社に行った際に、社長とばったりお会いしました。
社長室の前から私の姿を見かけ「お〜!」と手招きをして下さいました。


私にとって、今も尊敬する社長です。
この社長の下で自分を磨いてきたことを、誇りに思う。
すごい!人だと思っています。
まず第一に溢れるアイディアがものすごい。
そして、常識では考えられないことをやってしまう粘り強さ。
業界では絶対無理と言われたことを、どのくらい可能にしてきたかわかりません。
その為、業界紙や雑誌、テレビ、ラジオの取材など、
全部は知りませんが、よくその姿を見かけました。
業界では先駆けと言われるようなことも、随分していました。


相手に「そんなこと出来ませんよ」、そう言われて電話をきったスタッフには
「出来ないそうです、じゃなくて、これをやらないといけないんだよ。
お客様がそれを望んでいるから。」私も、よくそう言っているつもりだし
自分でも粘ってきたつもりですが、それでも無理かなぁと思って
諦めてしまうことがある。
相手に嫌がられても屈しない、そして最終的には仲良くなって全てが可能になる、
その姿を直接みてみたかったなぁ、と思います。
私がいた当時は、グループ会社を合わせ社員が600人以上いたし、
社長と話す機会はめったにありませんでした。
専門学校の当時からアルバイトをしていた私は、
社長室をトントン、とノックして「社長、お顔を見にきました。」と
それでもたま〜に、ご挨拶に伺うことはあっても、直接仕事をする姿は
見たことがありません。


最初は旅行業界のことなど何も知らず、18歳の時に父親が亡くなり
必要に迫られて、たまたま旅行業界に飛び込んだそうです。
しかも、固定給ゼロのフルコミッション制で、仕事を取らなければ
お金にならない。
そんな中で自信を得て、20歳で独立。
20歳だからできた、と社長はおっしゃいますが、
誰でもできるわけではありませんよね。
その営業の仕方は、自信を持って進むのではなく、相手を尊敬して
仲良くなって、相手に飛び込む。
20歳の時にそれがわかって自然に出来るというのがすごい。


「でもなぁ、20歳から社長やってるでしょ。だから、普通のことが
できないんだよ。」
「振込みなんてできませんよね?切符も買えないですか?」
「うん、できないなぁ。今はSuicaがあるからいいけど。」
ご自分のそんな部分も普通に見せる。


今も若々しい社長ですが、いつまでもずっとその背中を見て
時々前に回ってお顔を拝見しながら、私も頑張っていきたいと思っています。