転職

転職って、難しいですね・・・。
私は良く考えると転職したことがないので、職場を変える気持ちというのが
よく理解できていないのかも。


採用試験は、専門学校卒業した時に旅行会社を二社受けて、
二社目で決まったから就活もほとんどしていない。
しかも、一社目は専門学校の研修で香港に行った時の
男性添乗員の話しを聞き、その会社に入りたいと思って受けた。
採用が一人だけで、自分でも面接が得意だと思っていた私は
最後の三人に残ったけど、結果を相当引っ張られて結局落ちた。
受かるだろうと思って他には全く活動していなかったら、
二社目はトラジャル(専門学校)の先生が心配して勧められるままに受け、
試験当日の社長の面接で、「あ〜この会社に入りたいなぁ」そんな感じ。
試験が終わり、自宅に帰り着く前に、母が採用の連絡を受けました。


20歳の時って、世の中が何もわかっていなかったですね。
どんな会社がいいなんてたいして考えていなかった。
給与面とか、見たけど旅行会社はどこも給料が安かったし、
実家だから給料がいくらなんて、気にしていなかった。
ただ、大手に入りたくなくて、小さい会社がよかった。
今から考えると、よくわざわざ小さい会社に入りたいなんて、思ったなと。
覚えているのは、高校のクラス会の時に
野村証券に入った女の子の友達の初ボーナスが金一封で¥370,000。
なのに、私の金一封は¥57,000。うわっ。こんなに違うんだって
思ったことをよほど強烈だったのか、数字までちゃんと忘れない。


旅行会社の場合大手の新人はその当時VISA取りといって、
自転車で大使館回りをさせられる、とよく聞いていました。
実際に夏休みの実習も、大手で実習している友達は大使館で
よく顔を合わせていました。


そもそも添乗員になりたくて旅行の専門学校に行ったので、
旅行会社に入るのも添乗員になりたかったから。
その為には、大手の旅行会社でVISA取りなんてしたくなかったし、
普通の会社じゃ新人がすぐに添乗に出られるはずがないと思っていたし
実際そうだった。
だから、社長、経理は奥さん、嘱託みたいなおじさんが一人、
他に先輩社員が3人、そして同期が3人入社して合計9人、の会社は
私にとって丁度よかった。
決まってすぐ12月からアルバイトで来るように言われ、
3月にはまだ社員じゃないのに、
一家族の添乗員?というか英語が少し話せるからと、ハワイに同行しました。
ご両親、息子二人、娘一人。娘と同じ部屋で家族の延長みたいな仕事。
初めてのハワイ。ラッキーだった。


そこに1年いて、ものすごく大変なことがあってやっとの思いで辞め、
3ヶ月間、ハローワークに通いながら、たまたま入院した父の世話をした。
父が退院し、トラジャル時代に実習とバイトしていた
ビッグホリデーに「会社辞めました」って挨拶に行ったらその日に
添乗員の登録をすることになり、フリーで添乗員に。
途中で半年ハワイ留学をして、添乗員をしていたら、
大宮支店がオープンするのでカウンターを手伝うよう支店長に誘われ、
その後半年くらいで正社員になるよう言われ、正社員に。
当時の私は考えていたのかもしれないけど、人に勧められるままの転職。



あぁ、ただ専門学校卒業する時も、ビッグホリデーの社員にならないかと
役員に誘われましたが、それは自分の意思で断りました。
当時のビッグホリデーではまだあまり海外をやっていなかったので、
海外添乗に出たくてたまらなかった私は、海外中心の会社に行きたかった。
寄り道して正社員になってからは、ビッグホリデーで女性初の営業につき、
ここから先は長かったな。
でも、私の人生こんなもん。結構成り行きだったのかな。
営業になるなんて思っていなかったけど、性に合っていたらしく
営業やってから、「社長になりたい」って思うようになった。


だから、転職ってしたことないに等しい。
考えていたら何だかどんどん思い出すままに、話しが私の仕事人生に。


でもね、そう考えると、面接で志望動機は?って聞いて
大した理由がないのも、私も同じだったんだな、と思えてくる。
人間はだんだん成長していくものですからね。
若い時はやる気さえあれば、何とかなるものかもしれません。