経験者とは

相変わらず、就職を探す人にも企業側にも、厳しい時代が続いていますね。
弊社でも、経験者を歓迎します!と募集を続けていますが
「経験者」と絞ってみると、なかなか「できる!」と思える人に
巡り合えません。



「経験者」の意味は2つあるように思います。
一つは額面通りというか、ただ旅行会社で働いたことがある人。
一般的な知識は持っている、という人です。
もう一つは、旅行会社でそれなりの経験をし、情報と知識を蓄積してきた人。
会社にとって、それぞれがどんな人材かというと
前者は説明と指示をすると、その意味がわかり言われた通りに出来る人。
素人より教える手間は省けますが、
それだけでは「出来る」新人がいるとすぐに追いつかれてしまいます。


後者は、与えられた指示に対して
自分の経てきた経験を生かし、自分のエッセンスをきかせることが出来る人。
簡単に言ったら、指示以上のことが出来る人、ですね。
「こんな効率的なやり方があるのね」と思わせることができたり、
「これがだめなら、このコースでは取れないの?」と聞かれたら、
「それは調べてません」ではなく、
聞かれる前に「このコースは取れませんが、こちらなら取れます」と
答えることが出来る人。
簡単に思えるのですが、それが出来る人になかなか巡り合えません。


言われる前に提案できなくても、それを恥ずかしいとは思わない、
「言われなかったからやらなかった」を当たり前に思っている人、
「そこまで調べてません」と言う人は、いつまでたっても「出来る経験者」にはなり得ません。


と、いうことは求める企業に欲しいと思ってもらえる人材ではないということです。
難しいですね。
働いている時に、上司は誰もそんなことを教えてくれないのでしょうか。


なぁんて、またこんなことをUpすると、ますます普通の経験者は
寄ってきてくれないかもしれません。^^;)
うちって、仕事ができてホスピタリティ溢れている人にとっては
やりがいもあり、楽しい職場だと思うのですけどね〜。


最近、新人が明るく、すくすくと育っていて、
「出来る経験者」の素質があるのではないかと、こっそり楽しみにしています。
こんな新人を一緒に育ててくれる良い人材、見つかると嬉しいです。