「社長は孤独」の意味

今月が決算、ということは来月7月1日から新しい期。
社長になって、なんと9期目の年を迎えるのです。


今日は、お客様にすてきなお寿司屋さんに連れて行って頂いた。
1年半前に独立し「danchu」初め、何度も雑誌に載っているそう。
独立する前のお店の時から、素直な裏のない、恐らくどんなお客様からも好かれる
プラス、美味しい、きれいな寿司職人です。

常連で満卓な店内。

帰りの電車で、お客様から「かなえちゃんもカウンターに一人で立ってるんだよ。
寿司職人と同じだよ。」その言葉が響いた。
社長は孤独ってよく言うけど、実感している。
会社を立ち上げて、苦しい、辛いと思ったことはないけど、
「大変だなぁ」は、何度も何度も味わっている。
眠くて、もう帰りたくて、でも今日絶対!見積り送っておかないと。
めったにないけど「会社、辞めちゃったら楽だな。」と思うことだってある。


健康診断?行けない。歯医者さんに通ってたけど、気がついたら1年行ってない。
「無理しないで。倒れたらどうするの?」時々言われるけど
仕事の期日にはそんなこと関係ない。
本当に倒れたらお客様も同情してくれるかもしれないけど、
倒れてないから、やるしかない。


プライベートがないのはダメ。人と会う、交流する、そういう時間は無理しても作らないと
自分がダメになる。仕事だけの人生は、出来ない。続かない。
楽しいことがないと。睡眠削っても遊ぶ。それは私のポリシー。


お客様の言葉から発展して、そんなことを考えていたらね、
電車の中で思わず涙が出てきた。
人生に弱音は吐かない!って決めているんだもの。
社員だって、弱い社長なんて見たくないでしょう。
いつも堂々として、ゆるぎない信念を持っていないと、
人はついてこないと思っているし。


満卓の店内が刺激になった。
帰りにやっぱり会社に戻って仕事しよう、と決めて自宅の駅を通り越して
秋葉原まで戻った。
途中で、たまに行くワインバーのスタッフと会った。
「こんばんは!今日で閉めて移転するんです。」え?どこに?
「隣です!」「あ〜、だからあそこ改装工事してたね。また行くね〜。」

そっか、今よりお店が広くなるね。
これもまた、刺激になった。と、同時に少し焦った。
みんな、大変なことは表に出さずに、頑張っているんだよね。
お客様からはきれいな部分しか見えない。


10年続く会社は1割?だったかな。私も、10年まであと少しになった。
今日のお客さまも、ずっとずっと応援してくれている。
友達が台湾から、メッセージをくれた。
「気が張ってるから大丈夫だと思うけど、身体をゆっくり休められる時間が
あるといいね。」
ふっと思い出してくれたのだろうけど、心配してくれてる。
あ〜、今もオランダからメッセージが。
明日、プチ同窓会に行かないと決めたけど、結局行くことになり。
「人に頼まれたら嫌と言わないかなえちゃんのことだから仕方がないけど・・・」


大変、なんて言ってられないね。
ごめん、心配してくれてるのと逆なことしてるけどね・・・(^_^;)
まだまだ、余力があるはずだもの。
「これだけ頑張った」って自信を持って言える人生にしたい、と
思いを新たに8期目をもうすぐ終了致します。