躾、日本のしつけ

今日は朝から成田空港でVIPの送りの仕事。
空港に8時過ぎに到着。
ごった返しているかと思いましたが、混雑しているものの
数年前のお盆の時期に比べるとそこまでではありません。


でも、成田空港の出国者数は去年の85%まで回復したそうですよ。



VIPの送りというのは、そのほとんどが待ち時間です。
朝だというのに外気温が32度の中、1時間の外待ち、しかも立ったままです。
空港の建物内は涼しいし、そんなに早く待機しなくてもよさそうなものですが
万が一お客様が予定よりかなり早く到着したら大変です。
そして今朝も、予定より一時間近く早い到着。
あー、やっぱり早く外に出ていてよかった。ほっ。



11時少し前、仕事も無事終了し、お客様もご機嫌よくご出発されました。


帰りに、あまりに喉が渇いたので何か飲み物を買おうと
ターミナル内のカフェを探していました。


「今”ばか”って言った?今”ばか”って言った?」
ふと、男性の怒鳴る声と、幼児が叫ぶ声。
どこから聞こえるのかな?
まさかあのアフリカかどこかの出身らしき、髪の毛の縮れた二人の親子?
近づくとまさに日本語でパパが小さい男の子を怒っているところに
遭遇しました。
「”ばか”って言っちゃだめだって言っただろ?
食べなくていいよ!」
パンっと音がして、パパが座って泣いている男の子の
手を叩きました。
その拍子に男の子が持っていたマックのポテトが一本飛んだ。


うわっ、かわいそう。と思ったけど虐待ではなさそうだし、
そのまま通り過ぎ、少し歩いて気になって振り向きました。
遠くの方に、手をつないで去っていく親子の後ろ姿が視界に入りました。


あぁよかった。
多分男の子がパパにごめんなさいをして、決着したのかな。
なんだかいいものを見た気がしました。
電車の中で、時々靴を履いたまま後ろ向きに座っている子供、
私のスカートに足が触っても、親は知らん顔。
これ、親のしつけはどうなっているのかしらねぇ、
こんなんで大人になって、日本はどうなるのだろうかと、
ふと不安になることがあります。



人前でも、しかも母国語ではないのに
ちゃんと使っちゃいけない言葉を教える姿に
なんだか温かいものを感じました。


日本もだんだん外国の人がたくさん入ってくる国になってきましたが
よその国の方の、よいところは真似したいものですね。