お礼の言葉

どのくらい前だったでしょうか?
そうだ、会社の移転前だから半年くらい前かも。
福島の、布団が放射能で汚染されたという方に、中古の布団を送りました。


実家にも使っていない布団があるはず!!
何も考えずに物資を送るサイトでマッチングした後、
送料を確認すると¥7,000!!えっ。
しかし楽しみに待っている方に、今更止めるとは言えないし・・。
ポリシーとして、たくさんの方に広く浅く物資を送りたい。
その為には一件あたりにかける送料をなるべく抑えたい。


で、敷布団と夏掛け布団だったかな?を、
PC購入時の大きい丈夫な段ボールに無理やり詰めて
申し訳ないけどだいぶ圧縮し、送料を¥2,500?くらいに節減しました。

その時もお礼の電話を頂いたような気がしますが
なんと、その方から年賀状が届いたのです!
洋服やキッチン用品だったらどなたかわからなかったところ、
布団の事が書いてあったのですぐわかりました。
「よかった。役に立っている。」温かい気持ちになりました。


仕事をしたいのに見つからない人たちがたくさんいて
その現状をテレビなどで目にする度、何も出来ない自分に切なくなります。
だからこうして少しでも役に立っている、と思えるだけで
疎外感を味合わないで済む、というか少しは自分に言い訳できるというか・・・。


あれから時も流れ、貰うことに慣れてしまったのか、
届いたという連絡も何もない方も、実はいます。
最初の頃はお礼状が随分届きましたが、今はサイトに「届きました」とか、
書ける欄があるのでそこへのお礼がほとんどです。
勿論私の住所も携帯番号もわかるようになっていますが
ゆうパックだから届かないってことはないだろうし、
連絡がないということは、気に入らなかったのかなと余計な事が気になります。


だからそんな中、半年も前のことを
しかも年賀状に書いてくれるなんて、とても嬉しい気持ちになりました。
被災した人の気持ちは、どうやったって絶対にわかるはずがないけれど
ありがとう、と思ってくれる方がいるなら、
私は私に出来ることを続けていきたいと、気持ちを新たに出来ました。