被災地から届いたプレゼント☆

先週のことでした。会社に発砲スチロールの箱が届きました。
岩手県山田町・・・ん?もしや?


差出人の女性名に見覚えがありました。
そう、私が一年以上続けてきた、支援物資を集めて送るボランティア。
確か最初の頃に男性もの・女性ものの衣料を送った方です。
箱には宮古のさんまと書いてありました。
たくさんの氷の中を探ると三陸で水揚げされた、新鮮なきらきら輝く美しいさんまが5匹、
入っていました。

早速電話をすると、50代か60代の女性でしょうか?
89歳のお母様と息子さんがいるというから、そのくらいかな?30分くらいは話したでしょう。
支援物資が届いた時にも電話を下さったと思いますが、その時はお礼だけのごく短い通話でした。
支援物資は衣料や食器類を中心として100個以上送ったけど
ほとんどはサイトの掲示板を通じてのお礼だったので、直接電話を下さった方、
メールや手紙を下さった方はそんなに多くはなく結構覚えているものです。



今回は「そちらの様子はどうですか?」の私の問いかけに
とめどもなく次から次へと出てくる言葉。
私はただひたすら相槌を打っていました。
「商店街が出来たけど、それ以外は何にも変わっていません。
がれきの山です。宮城県の復興に比べて岩手は本当に遅くて。
全然違います。商店街には一度も行った事がありません。
行くと顔見知りばかりで付き合いでも買わなくちゃならなくて。
そんな余裕は全くなくて、食品以外は何も買ったことがないです。
津波の時は目の見えないお兄さんと御母さんと3人で手をつないで
30mくらい流されたけど、何とか助かりました。
高台だったので、最初はまさか来ると思わず上から見てたんです。
去年より希望はないです。ものが揃ってくると、これから先どうなるのか不安だけです。」
今も仮設に住むというその方は、そんなことをたくさん話してくれました。


そんな中でさんまを送ってくれるなんて・・・。
さんまはとても美味しかったし気持ちはとても嬉しいけれど、
何とも複雑な思いでした。お礼を送る余裕なんてないですよね。
この他には一件だけ、やはり三陸ワカメが送られてきた事がありました。
送料かけて、きっと私だけでなく助けてもらった人全部に送っているのでしょう。
そんなことしなくていいのに。


同じ日本にいるのに、毎日普通に暮らしていいのかどうかと、
かといって、何が出来るわけではありません。
時々ふっと何とも言えない気持ちになります。