人を褒めるということ

1通の手紙を貰った。


「かなえさんの考え方は仕事においても人生においても
大切な事が詰まっていて、今ではよくその一言一言を思い出すことが多いです。」

「生き方に対する姿勢も変わりました。」

「私がメリソー・トラベルデザインで働いた1年半は
とてもかけがえのない宝となりました。」

「世の中の大人がみんなかなえさんのように真っすぐで細やかで
しっかりした考えの人ばかりだとしたら・・」


そんなことがたくさんたくさん、書いてあって
読んだら言葉に表せない感動の気持ちが広がって、、幸せでした。
何度も読み返した。
彼女は元うちのスタッフ。
とても素直で、彼女こそ真っすぐで私の言う事をしっかり受け止め、
実践出来る賢い人でした。

私が今まで教えてきたと思っていたけど
こんなに人を笑顔に出来る、素晴らしい手紙を書ける女性だったんだなと
改めて感嘆したのです。


素直に人を褒めたり、相手のいいところを伝えるということは
難しいことですよね。
上手に言葉に出来る人もいるけど、思っても声には出さない、
相手には伝えられない人も多いように思う。


褒められたら嬉しいのだから、「わっ!」と思った瞬間に声に出すのは大切な事。
私も、出来る限りスタッフの事、お客様の事、友達の事、
いいところを見つけたら褒めたいと思っているけど
そういう考えになったのはだいぶ大人になってから。
まだ20代の彼女の年齢の時には、上手に出来なかった気がします。


今の私があるのは、営業、添乗という自分よりも年上の方に接する仕事を
長い間してきて、周りのかわいがって頂いた
お客様から学んできたおかげです。
仕事の時は、教えることやわかってもらいたい事に一生懸命になり過ぎて
時に厳しい言い方になっているな、と思うこともある。
でもね、誠実に本音で接していたら、きっとわかってくれる。
そう思えた大事な1通の手紙です。


○○ちゃん、私この手紙大事にとっておくよ。
何かに迷う事があった時、きっと勇気づけてくれると思うから。
「ありがとうございました」と書いてあったけど
私こそお礼を言いたい。
褒めてくれて、本当にありがとう。
これからも宜しくね。
あなたがうちの社員でいてくれて、嬉しかった。