お別れのとき 前編

今週、ある方の葬儀がありました。
長い間闘病されていて、両足も切断、お見舞いに行こう行こうと思いながら
時間ばかりが経過し、恐らくもう10年以上お会いしていませんでした。。。


 この方との出会いは、ビッグホリデー時代、幼稚園のたくさんの園長先生たちと
ご一緒したニューヨーク添乗。
同僚とランチを食べている時の事
「あ〜、行きたくねぇ。この添乗ほんとに嫌だ。かなP代わってよ。」
「・・・・・いいよ。行ってあげようか?」
「え!!!ほんと?!ほんとに?すっごいお客さん怒ってるよ。大丈夫?」
「・・・うん、大丈夫。」


昔から、パッケージツアーのクレーム添乗にはよく行かされていた。
手配担当者が飛行機の予約を忘れていて
慌てて取った山形庄内空港から、予定の秋田まで
バスで何時間も走っている間中、全員に責められて謝る言葉も尽き
針のむしろだった。
「輪島朝市と古都金沢」というツアー名なのに朝市が休みだった。
別の日には逆コースを行って2日間ともランチが午後3時、
なのに夕食は午後6時とか。


今は保障がきちんとしているのでそんなにいい加減な出来事はまずないけど、
昔のパッケージツアーって、どこの会社でもまぁこんなことがしょっちゅうあった。
だから、クレームは勿論嫌だけど、比較的慣れていた。


そんなわけで、成田の集合時点から相当怒っていらした故人に
顔を合わせることになったのでした。

《つづく》